【Remotec中の人インタビュー】マーケターとして海外のグローバル企業と仕事をしてきたMegumiにインタビューしてみた

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今回は、バルセロナ在住のグローバルマーケター・MegumiにRemotec(リモテック)のKate(ケイト)がインタビューをしました!Xでもデジタルノマドとして世界中を旅してきた知恵や体験、グローバルな働き方について情報発信されています。

Remotec立ち上げの背景をまだご存知ない方に向けて、二人の出会いを簡単に説明しますと、Canva日本支部の元同僚でした!お互いCanvaを離れましたが「旅好き」「ダイビング好き」つながりで親交がありました。以前の私たちのようにフリーランスとして、またグローバルのクライアントと働く方法を探している方に向けてサポートをしたいという想いで意気投合し、Remotecでの活動をスタートさせました。

私自身、まだまだMegumiから聞きたいことも多く、働き方や考え方について深いところも聞けたらなと思いこのインタビューをしようと思い立ちました!

目次

インタビュイープロフィール

Remotec運用メンバーの一人・Megumi。海外企業で活躍するフリーランスマーケター。現在はバルセロナ在住。

これまでに、米国ディズニー、ペルーのマチュピチュ近くのホテル、東京の外資系広告代理店など、世界各地で多様な職場経験を積む。スペインでのワーキングホリデーをきっかけに現地スタートアップでマーケティング職に就き、コロナ禍で日本に帰国しつつ、同社とフリーランス契約を結びリモートワークを開始。

その後、オーストラリアのCanvaやイタリア企業にてB2Bマーケティングに携わり、現在はロンドンの広告代理店と契約し、グローバルクライアントの広告運用やクライアント対応を担当している。

旅をしながら働くノマドスタイルで、これまでに世界を2周。訪れた国は55カ国を超える。趣味は旅行、ダンス、スキューバダイビング。

海外移住を目指したことが、マーケティングの原点になった。

ーーーCanvaでは当時マーケテイングの部署に所属していましたよね。以前からこのような仕事をしていましたか?

マーケティング自体は前職でもしていて、日本の広告代理店でクライアントワークをしていました。その後スペインの企業で働いていた際にローカライゼーションからSNS運用、インフルエンサーマーケティングなどマーケティングとビジネスデベロップメントに関わる幅広い業務をしていました。Canvaに入ってからは新しい領域でマーケティングの仕事に携わり、新しい挑戦もさせてもらいました。

ーーーそもそもマーケテイングに興味を持ったきっかけは?

実は自分で職種を選んでいたわけではなく、海外移住を目指してできる仕事をしてたら最終的にご縁があったという感じです。本当はデザイナーとかエンジニアになりたかったんですよね。広告代理店でのプロジェクトマネジメント、ビジネスデベロッパーやマーケターなどのジェネラリストを辿ってきて、最終的にマーケティングにたどり着きました。

ーーー始めは海外でホスピタリティ業界にいたと伺いましたが、Web業界に入ったきっかけは?

最初は米国のディズニーで働き、その後ペルーに移ってホテルで働き(すぐに辞めないといけなくなり)日本語学校の仕事を見つけ、とりあえず日本語講師として海外でできることをやってみました。だけど将来このままでいいのかなと不安になって、一旦帰国をすることにしました。そこで初めてWebデザインとWeb制作コーディングの仕事をやってみたんです。それがWeb業界に入ったきっかけでした。

元Canvaとして、外資系のリアルとマーケティングのキャリアについて

ーーー外資系の会社でお仕事するようになったきっかけは?

日本に帰国後、英語を忘れそうでこわいと思い、外資系の広告代理店に入りました。本当はUI・UXデザイナーになりたくて求人にも応募したものの、スキルが足りず、プロジェクトマネージャーで内定をもらいました。もう一社、日系企業のエンジニアプログラマーの内定ももらったのですが、やはり英語を優先したくて前者の会社を選びました。

この外資系の広告代理店のあと、30歳ギリギリになる前にワーホリに行こうと決意しました。渡航前にたまたまスペインのスタートアップからマーケティング職の内定をもらえて、ラッキーなことに現地で正社員として働けるようになりました。その後、コロナ過になってからワーホリビザが切れ、フリーランス契約に切り替わったタイミングでCanvaとご縁がありました。

ーーー英語力はどのように伸ばしましたか?仕事で困ったことはありますか?

学生時代は英語をある程度勉強していました。基本的にNHKラジオ講座をよく使っていました。ペルーから帰ってきたときに英語の環境がないときは、毎晩9〜12時まで英語を勉強していたのでTOEICを920点まで伸ばし、仕事のスカウトがくるようになりました。

ビジネスレベルの英語は、外資系広告代理店に入ってから徐々に学んでいった感じです。たとえば、実際の現場で隣の人が話しているのを聞いたり、同僚が送っていたメールから英文メールをコピペしてメモに貼り付けていたり。実際に仕事で使うような英語を現場で学んでいました。

ミーティングは録音してあとで聞き直して理解を深めていくのを結構やってます。グローバルな環境だと、色んな国の発音があるので難しいのもあって…。あとは困ったことがあれば聞ける状況であれば聞く。「字幕オン」にさせてもらってミーティングに参加することもありました。それに、ノンネイティブほどスキルでカバーするのが大事スキルで評価されると、「この外国人メンバーに伝わらなかったら仕事にならない」というところまで持っていけるので、優しくゆっくり話してくれたりするんですよね。

ーーー実際Canvaに入ってから仕事で(理想との)ギャップを感じたこと、大変に感じたところは?

最初はプレッシャーが大きかったということがありますね。外資なのでいつクビになるのかと不安があり、常に緊張感を持っていました。自分一人しか担当がいないポジションだったので、自分で考えて行動に移さないといけない。実行した後の結果が出るまでは、最初は手探りで進めていました。大変に思ったことは、時差があるのでわからないことがあってもすぐに返事はもらえないところ。仕事に慣れたらその方が自分のペースでできるのでいいのですが。

ーーーマーケターとして大事なことは何だと思いますか?マーケテイングをしてきてよかったと思いますか?

やってみないとわからないことも多いので、ある程度の予測に基づきながらも試してみる大胆さと、結果が出たあとも粘り強く改善すること。それから分析思考は大事ですね。トレンドに敏感である必要もあるし、リサーチは常に必要。トピックによっては得意ではない分野でもきちんと調べて対応する必要があります。

マーケティングをしてきて良かったことは、多様な業種・立場の方と関わる機会が多く、人との繋がりが自然と広がっていきました。中にはSNSで繋がったご縁から、実際にお会いしてお仕事や旅のお話ができるような関係に発展したこともあります。

旅好きが自分の武器に。旅を仕事に生かせることができた理由

ーーー旅は移動や時差があったりして自己管理も大変だと思いますが、気を付けていることは?

時差の計算だったり、Wifiの確保ですかね。時差のため夜中にミーティングしたこともありましたが、そこまで数は多くなく、気合いで乗り切ることができました。ノマド旅をしていると生活のリズムが崩れやすいので、免疫力が落ちてきたと感じたときは、現地の薬局で手に入りやすいビタミン剤を飲んだり、しっかり睡眠をとるようにしていました。深夜や早朝のミーティングに対応できていたのは、今より若かったからできたというのもあります。

ーーーどのように仕事量のバランスをとっていますか?

1日の中で仕事の時間と観光を楽しむ時間を分けています。数時間働いて、遊びに行って、また戻ってきて働いてとか。あとは移動中にかなり仕事をしていました。移動中の時間の使い方が勝負みたいな。たとえば、飛行機の待ち時間に作業を進めたり、電車・バス移動の時にも仕事のことを考えたりメモを使ってアイディアをまとめたりして、こまめにオンオフを切り替えています。

ただ、自分の日程に合わせて、早めに必要な作業を終わらせたり、ウェビナーの日程やキャンペーンの時期を調整することができました。そうやって自分からスケジュールを組むことができるのは、マーケ職のいいところですね。

ーーーノマド旅を続けてきて、仕事においても役に立ったと思うことは?

世界中の人たちと関わり、新しい価値観や考え方に触れることで、より異文化理解が深まりました。一番ノマド旅をしていたのはCanva時代でした。Canvaのチームメイトに会いにいくために、ブラジルやインドネシアなどの渡航先を決めていました。実際にチームメイトと会って直接話したことで、オンラインのzoomでは話せない悩みなども共有し、コミュニケーションがスムーズになりました。仲良くなったことで、そのあとの仕事が円滑に進みました。

デジタルノマドビザを取得し、ついに海外移住を実現!―バルセロナの魅力とは。

ーーー今はバルセロナを拠点とされていますが、バルセロナを選んでよかったことは?

都市なので仕事ができるカフェも多くあるし、コワーキングスペースが充実しているのはいいですね。それに、趣味のダンスもできるところです。あとは海と山があること。例えば同じ週末の中で、土曜は海へ行って、日曜は山に行くこともできたりと、自然を満喫できます。街歩きも楽しいし、おいしい多国籍料理もあります。外国人コミュニティやイベントも盛んで知り合いを作りやすいです。

ーーーバルセロナにいて、困ることはありますか?

困ることで言えば、家探しが大変でした。大手物件サイトに詐欺物件があったり、色々契約するときに大変だったり。行政手続き周りも苦労の連続です。たとえば、個人番号の発行でウェブサイトにアクセスしても「予約できません」が続いたり、そういう行政系のシステムが整っていない印象です。

あとは水が硬水でかためなので毎日シャンプーしないほうがいいとか。建物が古くてエレベーターがないので、以前6階建ての6階に住んでいたときは食料品の持ち運びとかが大変でしたね。エアコンがない家も多いのでその点も厳しいかもしれません。

旅も仕事も異文化。自分を突き動かすのは、好奇心

ーーー仕事がしんどいと思ったときのリフレッシュ方法について教えてください。

音楽、紅茶、海で夕陽を見ること、ですね。自分の中でパターン化してるのは、昔好きだった音楽を聴くこと。やっぱり母国語が日本語なので、辛いと感じた時にミスチルなどを聴いたりしています(海外だと特に)。ほかには、自分に暗示をかけるように「紅茶を飲むとホッとする」と思うようにしています。それから、海なし山なしの埼玉県出身なので、海外に行くときは海に行って夕日を見に行ったり、ハイキングに行って自然に触れるようにしています。

ーーー仕事に対する原動力はどこからきますか?仕事を好きでいられる秘訣は?

元々好奇心が強いので、新しい企画やアイデアを考えてるだけで楽しいですね。それにSNSのコメントやセミナーのコメントで良い反応があると、それがモチベーションにつながっています。また、今までは海外移住するために必死だったので、その目標を目がけてやってきたのが原動力になってました。

仕事を好きでいる秘訣は、「環境と人」。好きな仕事をしたり、一緒に働きたいと思えるような人と働けると仕事を好きでいられると思いますね。さらに異文化環境にいるのでそれが楽しいのもあります。

ーーー複数の企業で働く上で大切にしていることは?

「ミーティング時間の調整」と「頭の切り替え」です。仕事を掛け持ちするときは、時差を考慮しながらミーティングが被らないように調整しています。頭の切り替えでいうと、その会社の仕事モードに切り替えて集中するというのを意識しています。あとはこまめにメモをとります。今はNotionを使って、ミーティングした内容や情報をクライアントごとに整理するようにしています。仕事していない時間に思いついたことをメモするときは、クライアントごとにメモを分けるようにも気を付けてます。

デジタルノマドや海外移住を目指す人へのメッセージ

ーーー今後 Megumiのようにグローバルに働きたい人に向けてメッセージをお願いします。

理想の働き方や目標があれば、一気に全てを叶えるのは難しいいので、一つずつ実現していくこと―たとえば、旅をしながら海外企業で働いて、マーケティングの仕事をして、趣味も楽しんでいる、という私を見て、このすべてを一気に目指そうとしている人もいたりします。実際、私の場合はワーホリでは、現地企業で働くために年収を大きく下げたし、英語を使って仕事するために職種も変えなきゃいけないこともあったり。一気にすべてを叶えるのは、難しかったので、英語を使って海外企業で働くこと、リモートの仕事をすること、Webスキルを身につけること、年収を上げることを一つずつ叶えていきました。

仮にデザイナーとして海外で働くとしたら、デザインの勉強と英語の勉強を一つずつやらなきゃいけない。なので環境を変えたかったり新しいチャレンジをしたりする際は、今までのプライドなどは一旦捨てて、その時に得られる学びを優先することが大事だなと思います。給与を下げたり、気の乗らない仕事もしたり、焦らずに一つ一つこなしていくみたいな。

仕事のポジションが下がったとしても、他に得たい経験やスキルがあるなら、その点と給料面を妥協することも時には必要かもしれません。私はそのおかげでスペイン現地のスタートアップ企業で働けて、その後Canvaの仕事にもつながりました。

ーーー貴重なお話と体験談の共有ありがとうございました!多くの方の背中を押すきっかけになると思います。

Remotecアカデミーでは、オンラインで海外案件を受注してグローバルに活躍したい人向けに、案件受注までのサポートを行っています。一人ひとりに合わせた応用的なサポートになりますので、ぜひ一緒に海外案件に挑戦してみましょう!次回募集のお知らせはRemotec公式LINEに登録してお待ちください。

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この記事を書いた人

日英翻訳者とコンテンツマーケティングのライター、コピーライターとして活動中。塾講師しながらUpworkで英語を使う仕事を見つけたのがきっかけでリモートワーカーに転身。これまでお仕事した海外企業は8か国。趣味はスキューバとスキンダイビング。

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