
こんにちは!Remotecのめぐみです。
バルセロナからイタリア・ウンブリア州のペルジアへ、1週間のワーケーションに行ってきました。旅のパートナーは、3年前にポルトガルのデジタルノマドリトリートで出会い、その後何度か一緒に旅をしているアメリカ人のノマド女子。今回は、静かで自然豊かな田舎町でリラックスしながら仕事をするのが目的です。
ペルジアとは?ウンブリア州の魅力的な古都


ペルジア(Perugia)は、イタリア中部に位置するウンブリア州の州都で、緑豊かな丘の上に築かれた中世の街です。ローマやフィレンツェのような大都市と比べて観光客が少なく、落ち着いた雰囲気が魅力。石畳の道や城壁跡、教会などが美しく残り、まるで時が止まったかのような空気が流れています。


ペルジアのおすすめの時期と天候


今回訪れたのは5月。天気は概ね良好で、日中は半袖で過ごせる快適さ、朝晩は薄手のジャケットで十分。ジェラートがおいしく感じる陽気で、外での散策や屋外でのバー飲みにもぴったりの季節でした。観光客も多すぎず、静かに楽しめる時期だと思います。
ペルジアをワーケーション先に選んだ理由とその魅力
イタリアの主要都市はすでに訪れていたこと、バルセロナからの航空券が非常に安かったこと、そして世界遺産のような街並みと自然が調和している点が決め手でした。航空券は機内持ち込み込みで往復2万円ほど、荷物を減らせばさらに安くなるフライトでした。グルメやワインも楽しめるので、のんびりと過ごしたいワーケーションには理想的です。
ペルジアでの仕事環境をご紹介
滞在先のAirbnb


Airbnbはワンルームタイプで、机と椅子が2人分用意されており快適に作業できました。Wi-Fiも比較的安定していて、日中の仕事には問題なし。
街の作業カフェ
さらに何度も通ったお気に入りのカフェが「Pasticceria Sandri dal 1860」。


パン・オ・ショコラやクロワッサンなど、焼きたてのペイストリーがとてもフレッシュでおいしく、朝ごはん兼仕事前のカフェタイムにぴったりでした。
ペルジアでの1日の過ごし方


私はロンドンの会社で働いているため、ヨーロッパ時間が基本となりますが、時間が固定されているわけではありません。一方の友人はアメリカ時間での仕事だったので、夕方から夜にかけて働くスタイルでした。そのため、できる限り友人の時間に合わせる、以下のような過ごし方が定番でした。
- 他の町に日帰りで出かける日は、朝6時に起きて移動 → 午前中観光 → 午後からAirbnbで仕事 → 夕方に夕日を見に出かける
- ペルジアで過ごす日は、8時頃起きて午前中に数時間作業 → ランチと街歩き → 午後に再び作業を開始し、夜はワインや夕日を楽しむ
無理のないスケジュールで、観光と仕事のバランスが取りやすい環境でした。
滞在した場所は?


ペルジア中心部にあるAirbnbのワンルームに滞在。設備はシンプルながらも、作業スペース・キッチン・ベッドが整っていて不自由はありませんでした。旧市街の中心地にも徒歩数分、メイン通りから一本入った通りで、夜も静かで安心して歩けるエリアでした。
移動手段は?
ペルジア中心地はとてもコンパクトで、ほとんどの場所が徒歩圏内に収まります。ただ、丘の上に広がる街という地形の特性から、独特な公共交通機関が充実しています。
● ミニメトロ(MiniMetro)


ペルジア名物とも言える、近未来的な自動運転のミニメトロは、街の高低差を快適に移動できる乗り物。電車ともケーブルカーとも違う、不思議な感覚が面白く、観光がてらにもおすすめです。特に鉄道駅方面へアクセスする際に便利です。
● ロッカ・パオリーナ(Rocca Paolina)のエスカレーター


もう一つ面白かったのが、ロッカ・パオリーナ(Rocca Paolina)という城塞跡の中にある長いエスカレーター。城の地下をそのまま通路として再利用していて、市民の通勤・通学路として使われているというのが驚きです。
この通路を通ると、主要なバスターミナルにもスムーズにアクセスでき、ペルジアの歴史と日常が融合した空間を体験できます。私もバスで他の街に行く際には毎回ここを通っていました。
物価や治安は
- コーヒー:2.5ユーロ前後
- ワイン(グラス):3.5〜5ユーロ程度
- レストランでメイン+ドリンク:2000〜3000円前後
スーパーで軽食やフルーツを買うこともありましたが、全体的に物価はお手頃で質も高く、満足でした。治安についても特に不安を感じることはなく、夜も女性2人で安心して歩けました。
ノマドコミュニティは?
特別なイベントやノマド向けの施設は見つかりませんでしたが、必要なものは揃っており、静かな環境で集中して仕事をしたい方にはとても向いています。図書館やカフェ、広場でもパソコンを開いている人をちらほら見かけました。
周辺都市へのアクセス
ペルジアはウンブリア地方の中心にあり、他の美しい町へのアクセスも良好です。今回は以下の町を訪れました。
シエナ(Siena)


バスで約1時間。ゴシック建築とカンポ広場が見どころ。塔に登って街全体を一望するのもおすすめ。
スペッロ(Spello)


石畳と花で彩られた可愛い街。徒歩での散策が楽しく、写真映えも抜群。
アッシジ(Assisi)


聖フランチェスコの町。世界遺産の大聖堂や丘の上からの景色が圧巻で、スピリチュアルな雰囲気を感じられます。
パッシグナーノ・スル・トラジメーノ(Passignano sul Trasimeno)


トラジメーノ湖畔の町。湖と城跡があり、自然の中でのんびり過ごせる穴場です。
ワインスクールとグルメ体験


ワイナリーツアーは事前予約が必要でハードルが高かったため、代わりにシエナ街中の「ワインスクール」で飲み比べ体験をしました。赤・白を少しずつテイスティングできて、解説付きで学びながら楽しめました。
1週間を振り返って


静かで美しいペルジアの街並みと、程よい観光+集中できる仕事環境のバランスが非常に心地よく、理想的なワーケーションができました。
ナポリやローマのような混雑やスリの心配もなく、ゆったりとした時間が流れる田舎町での滞在は、心身ともにリフレッシュできる素晴らしい経験でした。